精進だし

深いうまみの精進だしをとるコツは浸水の途中で椎茸と昆布をカットすることです。切断面からより濃厚なダシが出ます。薄味の淡味で仕上げる精進料理に最適な精進だしに調整しています。もっとうまみを強くしたい時は、椎茸だしとこの精進だしを半々で合わせるとちょうど良いです。 さらに複雑なうまみを足したい時は、かんぴょうと穀物酢を少々加えるのがおすすめです。
精進料理は薄味で素材の持ち味を生かした淡味を大切にしています。野菜のうまみを深く味わうことで肉や魚を使わなくても満足感を得られます。干し椎茸は精進料理の重要な天然うまみ増強材です。椎茸のうまみは核酸系なのでダシが濃厚でうまみが強いと苦味として感じやすくなります。特に肉厚のどんこをたくさん煮る時は要注意です。水戻し後に苦く感じた時は、他のだしや水で薄めれば問題ありません。このため大量に精進だしを作るときは椎茸だしの器は別にしておいて、苦くないかどうか確認してから他のだしと合わせます。このやり方だとギリギリまでうまみを濃くすることができます。

(20210120)

材料(2人分)

  • 干し椎茸 20g
  • 昆布 20g
  • 大豆 20g
  • 1リットル

手順

1

干し椎茸と昆布は30分ほど水に浸す。
2

干し椎茸の軸を切り落とす。昆布は細切りにする。
3
(椎茸の軸を切り落とすことで中心部から浸水し、だしが良く出ます。軸も捨てずに浸します。昆布も刻むことでだしが良く出ます)
4

椎茸・昆布を浸した水は漉して6に加える。
5

大豆はフライパンでキツネ色になるまで乾煎りする。
6

椎茸・昆布・大豆に、合計1リットルの水を加えて冷蔵庫でひと晩置く。
7

ひと煮立ちさせてアクを取り、ゆっくり冷ましてから、漉して使う。
8

アレンジ例:ヴィーガン味噌汁
9

アレンジ例:お吸い物
10

アレンジ例:とろろ芋
11

アレンジ例:蕪蒸し
12

アレンジ例:豆乳鍋

ポイント

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